2010年04月05日
能 道成寺 立花香寿子を見て
安珍と清姫の物語はご存知でしょうか?
アンチンはイケメンのぼんさんで
そのぼんさんに一目ぼれした清姫。
しかし、アンチンに裏切られ、拒絶された清姫は
大蛇となって
道成寺の鐘の中に隠れたアンチンを焼き殺しましたとさ。。。
それ以来、道成寺の鐘はなくなってしまったという・・・

それを下敷きとしたのが、能や歌舞伎の道成寺もの。
その何百年か後、
道成寺に、鐘が再興され鐘供養をされることを聞きつけた白拍子(踊り子)。
鐘供養の舞いをしたいという・・・
踊っているうちに、どんどんおどろおどろしくなっていく白拍子。
舞いながら鐘の中へと飛び込んで出てきたのは、
清姫の怨念、蛇の化身であった!
・・・・・
この前の日曜日、
友達の能楽師
立花香寿子ちゃんが
あの若さで、それも女性で
自分が主催の舞台 道成寺を大阪能楽堂で公演されました。
ものすごいメンバーの
すてきな舞台でした。

道成寺物の舞踊はもちろん、
能の道成寺がアレンジされてできあがったもの。
だけど、私は歌舞伎が好きなのでどうしても歌舞伎と能を比べてしまいます。
順番が逆だけど、そこは許してください。
歌舞伎では
道成寺の白拍子、花子は
桜の花ざかりの中、美しい赤い着物を着た娘として現れます。
だいたい、美人女形の
玉三郎なんかが美しく怪しく、舞います。
でも、今回かずこちゃんの道成寺を見て思ったんだけど、
いくら玉三郎が美しくても男なんだと。
かずこちゃんは 見られたことがある人はびっくりされるけど、
普段はとってもかわいらしいお嬢さん(もう、母だけど、雰囲気は)です。
そんな、かずこちゃんが
能面をつけて、白拍子となって花道から現れると(お能は花道でいいんだろうか・・・)
その女らしさが際立つのです。
美しく着飾ったかわいらしい少女。
女人禁制であるといわれていても、つい、入れてしまいそうになるのもわかる感じ。
そんな、彼女がどんどん乱拍子になりながら、
狂ったように怨念と恋する気持ちを心に秘めて踊る。
これこそ、リアル道成寺だと。
また、ワキの道成寺の僧侶をする若手能楽師のホープ福王和幸さんが
こちらもリアルにイケメンで体も大きくて
蛇体のかずこちゃんとの対比がものすごい。
歌舞伎だと
最後、鐘の上で蛇になって
か~~~っと睨みつつ じゃ~~~~ん と終わってカラッとしてるのが、
かずこちゃんの怨念で乱拍子を打ち鳴らしてる蛇体が
僧侶達に念仏で少しづつ魔力を吸い取られていって、
もだえ苦しんでいるのが色っぽい。
最後、花道の奥へと消えていくのがもう、切なくって悲しくなってしまいました。
かずこちゃんは
女性にしかできない女性だからこそできるお能をやっていきたいと
言われているけれど、
それは、こういうことなんだと
思ったのでした。
初めて、白拍子の悲しさを知りました。
何度も、道成寺なんて見てるのに、
なんにも見れてなかったんだなぁなんて。
能では道成寺のシテを舞えれば一人前と言われているそうですが
かずこちゃんには、これから、何度も何度も
蛇になって、女心の切なさを舞っていただきたい。
清姫も、ずっと、この舞を待っていたのではないかと思うのです。
この桜の満開の日に、
かずこちゃんのすばらしい道成寺を見れて、
本当に贅沢な休日を過ごさせていただきました。
ありがとう!

*写真はNEUTRALでのWin7partyでの かずこちゃん
かずこちゃんのこの舞台に関しての
産経新聞の記事も併せて読んでみてください
【いきいき】観世流能楽師・立花香寿子さん プロの証し「道成寺」挑む
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100111/trd1001110901003-n1.htm
*能舞台の花道は 橋掛リ でした!
アンチンはイケメンのぼんさんで
そのぼんさんに一目ぼれした清姫。
しかし、アンチンに裏切られ、拒絶された清姫は
大蛇となって
道成寺の鐘の中に隠れたアンチンを焼き殺しましたとさ。。。
それ以来、道成寺の鐘はなくなってしまったという・・・
それを下敷きとしたのが、能や歌舞伎の道成寺もの。
その何百年か後、
道成寺に、鐘が再興され鐘供養をされることを聞きつけた白拍子(踊り子)。
鐘供養の舞いをしたいという・・・
踊っているうちに、どんどんおどろおどろしくなっていく白拍子。
舞いながら鐘の中へと飛び込んで出てきたのは、
清姫の怨念、蛇の化身であった!
・・・・・
この前の日曜日、
友達の能楽師
立花香寿子ちゃんが
あの若さで、それも女性で
自分が主催の舞台 道成寺を大阪能楽堂で公演されました。
ものすごいメンバーの
すてきな舞台でした。
道成寺物の舞踊はもちろん、
能の道成寺がアレンジされてできあがったもの。
だけど、私は歌舞伎が好きなのでどうしても歌舞伎と能を比べてしまいます。
順番が逆だけど、そこは許してください。
歌舞伎では
道成寺の白拍子、花子は
桜の花ざかりの中、美しい赤い着物を着た娘として現れます。
だいたい、美人女形の
玉三郎なんかが美しく怪しく、舞います。
でも、今回かずこちゃんの道成寺を見て思ったんだけど、
いくら玉三郎が美しくても男なんだと。
かずこちゃんは 見られたことがある人はびっくりされるけど、
普段はとってもかわいらしいお嬢さん(もう、母だけど、雰囲気は)です。
そんな、かずこちゃんが
能面をつけて、白拍子となって花道から現れると(お能は花道でいいんだろうか・・・)
その女らしさが際立つのです。
美しく着飾ったかわいらしい少女。
女人禁制であるといわれていても、つい、入れてしまいそうになるのもわかる感じ。
そんな、彼女がどんどん乱拍子になりながら、
狂ったように怨念と恋する気持ちを心に秘めて踊る。
これこそ、リアル道成寺だと。
また、ワキの道成寺の僧侶をする若手能楽師のホープ福王和幸さんが
こちらもリアルにイケメンで体も大きくて
蛇体のかずこちゃんとの対比がものすごい。
歌舞伎だと
最後、鐘の上で蛇になって
か~~~っと睨みつつ じゃ~~~~ん と終わってカラッとしてるのが、
かずこちゃんの怨念で乱拍子を打ち鳴らしてる蛇体が
僧侶達に念仏で少しづつ魔力を吸い取られていって、
もだえ苦しんでいるのが色っぽい。
最後、花道の奥へと消えていくのがもう、切なくって悲しくなってしまいました。
かずこちゃんは
女性にしかできない女性だからこそできるお能をやっていきたいと
言われているけれど、
それは、こういうことなんだと
思ったのでした。
初めて、白拍子の悲しさを知りました。
何度も、道成寺なんて見てるのに、
なんにも見れてなかったんだなぁなんて。
能では道成寺のシテを舞えれば一人前と言われているそうですが
かずこちゃんには、これから、何度も何度も
蛇になって、女心の切なさを舞っていただきたい。
清姫も、ずっと、この舞を待っていたのではないかと思うのです。
この桜の満開の日に、
かずこちゃんのすばらしい道成寺を見れて、
本当に贅沢な休日を過ごさせていただきました。
ありがとう!
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http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100111/trd1001110901003-n1.htm
*能舞台の花道は 橋掛リ でした!
ミカンナヤツラ第23期写真表現大学/OICP写真学校 修了展
広瀬未来 QUintet feat. 川本睦子
KOBE*HEART vol.3
現代童画 関西支部展へそらのあおさんを見に
ももよん バニーガール•コンプレックス みてきたよ
お相撲展 大阪場所
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Posted by caffeneutral at 22:26│Comments(0)
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